「自家用車をもっていないけど、車で移動したい」「大人数で外出したいけれど、自家用車では難しい」などのような時に利用したいのがレンタカーサービスです。全国各地で普及しているサービスなので知っている方は多くいらっしゃいますが、実際に利用したことがない方にとっては「どのように利用すればいいのか」など、不明点も持っていらっしゃる方が多いでしょう。
そのような方へ、この記事ではレンタカーサービスの予約から返却までの一般的な流れ、基礎知識についてお伝えします。知っておくことで便利にレンタカーサービスを利用できるでしょう。
レンタカーサービスの流れ（予約から返却まで）
会社や店舗によって細かな流れやサービスは異なりますが、大まかな流れは下記のとおりです。
予約
インターネットから予約、電話予約、店舗予約の3つの形態が多くみられます。この時には、氏名・連絡先・利用日・利用する店舗・利用人数・希望車種・オプションなどについて尋ねられることが多いでしょう。
来店時
来店時の持ち物として運転される方全員の有効な運転免許証は必須です。また支払いに利用する現金やクレジットカード、ETCカードの持参が必要になる場合があります。出発する店舗に到着後は、予約した内容をスタッフにお伝えください。
出発前
補償内容や注意事項の説明、書類への署名、車の確認などをします。そのため時間に余裕をもって来店しましょう。
まずは車の貸渡契約書を作成します。補償内容・事故時の対応・その他の注意事項などの説明を受け、内容を確認して署名し、店舗によって予約料金を申し受けします。
借りる車についての詳細な情報や車操作時の説明、給油口のレバーの位置、装備や車体の傷やへこみの有無など、スタッフが説明し一緒に確認を行います。チャイルドシートなどの付属品はしっかり固定できているかご自身で確認しましょう。
出発時にはシートに位置やミラーの向きを調節し、シートベルトの着用を忘れないようにしましょう。後席にもシートベルトの着用が義務付けられているため、同乗者にも伝えておきます。
返却時
返却する店舗に到着後、スタッフに声をかけて車の確認をします。料金変更が発生するのは主に以下の項目です。
- 延長…延長料金が発生するため、返却時に精算をする必要があります。料金がかかってしまうことは避けられないことですが、延長する場合はあらかじめ店舗へ連絡をしておきましょう。連絡なく時間超過となってしまった場合、別途違約料金が発生する可能性があります。
- 給油…ガソリンを給油して満タン状態で返却しましょう。領収書を求められるため、捨てずに取っておきましょう。満タンでの返却ができなかった場合は燃料代を求められます。各社の規約にもとづいて算出し、申し受けになります。
- 中途解約…予定より早めにレンタカーサービスを終えたい時は事前に確認しておきましょう。未利用期間があった場合は返金を受けますが、中途解約手数料を求められることがあります。
よくある質問
初心者は利用できるか
基本的には、免許取得から1年以内の初心者の方でも利用することは可能です。ただしレンタカー会社によっては、貸出を受け付けていない場合や制限を設けているケースも見受けられます。
たとえば「免許取得から1年未満のドライバーには、免許取得から3年以上のドライバーが同乗しなければいけない」、「未成年のドライバーにはレンタル不可」などのケースです。
厳しいからといって申告しなければいけないことを隠したり、無理やりサービス利用したりはせず、都合の悪いときには諦めて、ご自身にあったレンタカー会社を探して選びましょう。
外国人は利用できるか
平成30年総務省近畿管区行政評価局の調査（https://www.soumu.go.jp/main_content/000586789.pdf
）によると、訪日外国人のレンタカー利用実績は平成26年と比較して、平成29年には12.8倍に急増している事業者もいるとのことです。
外国人がレンタカーを利用する際には、国際運転免許証もしくは外国運転免許証はパスポートへの同時提示、そして免許証の日本語翻訳文が必要になるので、事前に確認しておきましょう。
補償はあるのか
レンタカー会社によって補償内容はことなるものの、自動車損害賠償責任保険や自動車損害保険などの基本的な保険は入っています。また補償を手厚くし追加保険や事故車の補償などに加入しておくと、より安全でしょう。
大きな事故でなくとも、車体を少しこすってしまった時や、飲み物をこぼしてできてしまったシミなどにも適用できる場合があります。
まとめ
レンタカーサービスは免許を取っていれば、初めての方も免許取得から間もない方も気軽に申し込みできるサービスです。有事の際に自家用車では難しい場合もレンタカーを借りれば実現できることが多くあるので、慣れていないからといって遠慮せずに利用してみましょう。
ただ補償があるとはいえ、自家用車や教習車とは間隔が異なるのでご自身の運転スキルを過信せず、常に安全運転と交通ルールを守るように努めることが大切です。
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